会計業界専門の転職エージェントとその特徴

転職
8chunmama
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こんにちは。8chunmama(はっちゅんママ)です。

税理士業界の転職には、業界専門の転職エージェントの会社が複数あります。これは、税理士業界の転職市場がそれだけ活況だということの表れとも言えます。

今回は、こうした転職エージェントについて、実体験も交えて特徴をご紹介していきます。

マイナビ税理士

名の通ったエージェントで、求人案件を多数保有していて、非公開求人もあります。

官報合格後のことですが、正社員希望ではなくても対応してくれました。

「税理士」とありますが、科目合格者や日商簿記2級・1級でも会員登録できます。勉強中や他の資格保有の場合は、会員登録時に保有資格の質問をされたら「その他>(日商簿記1級・2級の)どちらでもない」を選べば先へ進んで登録できます。

トップページの下の方に年収診断があり、会員登録しなくても結果が見られます。

また、マイナビ税理士サイト内で履歴書のサンプル(Excelファイル)をダウンロードすることができます。

メリットの項目でご紹介した応募書類の添削についてですが、

マイナビ税理士では、税理士業界に精通したキャリアアドバイザーが、履歴書づくりで的確なアドバイスをいたします。希望される方には、履歴書の添削等のサポートもいたします。
また、独自の「推薦状」を、応募者が作成した履歴書や職務経歴書とともに応募先に提出しています。推薦状は、応募者と面談したキャリアアドバイザーの視点から作成し、履歴書や職務経歴書だけでは表しきれない長所や、ご自身では履歴書に書きづらいご要望などを記載します。

マイナビ税理士サイト「転職を成功させる!税理士の履歴書の書き方」より~

とあり、かなり心強いです。折角ですので、色々と積極的に相談しましょう。
税理士業界への転職が初めていう人にオススメです。

MS-JAPAN

社名は変更しているけど、私が新人の時から会計業界に特化していた気がする、と思って会社概要で沿革を確認すると、

1991年1月 大手会計専門学校とのジョイントにより会計事務所の人材支援事業開始

MS-Japanホームページより

とありました。
新人時代どころか、反抗期も来てないやん( ̄Д ̄;
歴史のある会社ですね。

求人は首都圏や都市部中心のようです。
自分から応募するタイプの転職サービスもありますが、転職エージェントによる紹介を希望すれば非公開求人を含めた紹介を受けられます。
会計業界に特化しながらも、同じサイト内で事業会社やコンサルティングファームの案件があるのが特徴です。

コンサルティングファームや一般企業の中で活躍したい人、都市圏での転職への引っ越しを考えている人、にオススメです。

REXアドバイザーズ

求人案件の保有数が多いです。コンサルティングファームも視野に入れられます。
転職エージェントさんの質が良いと知人から聞いたことがあります。
私の以前の勤務先は、転職希望者がREXに複数登録して内部実情をよく知られてしまったせいか、REXからの紹介は来なくなっていたようです。
もし周りにREXでお世話になったという人がいたら、担当だったのはどんな転職エージェントさんか聞いてみると良いでしょう。
知人から転職エージェントさんに紹介されると、いいことがあるかもしれません。
ただし、正社員での勤務が前提で、近いうちにフルタイムに移行する予定がなければ、登録するのを遠慮されます。(私は遠慮され、「いいこと」を逃しました。)

税理士業界への転職が初めての人、地方から都市圏への転職を考えている人、ハズレの事務所はもうこりごりだという人、税理士事務所にこだわらず経験を積みたい人、にオススメです。

HUPRO(ヒュープロ)

試験や実務に役立つ記事やインタビュー記事、Google広告などの戦略で知名度を上げ、この数年で求人案件の地域も登録者数も拡大していっている会社です。
実は私も記事をいくつか匿名で書いたことがあり、それがこのブログ開設の伏線となりました。

以前は、HUPROに一度会員登録していれば求人案件の事務所名が見ることができていました。
今は、既に会員登録している人がログインしても、転職サービスを改めて申し込まなければ事務所名を見られません。
在職中の情報収集の手段として時々見ていましたが、「そこに気付かれたかー(=_=;)」という感じです。

ただ、非公開求人でも事務所名や市区町村より詳細な所在地を伏せて求人情報を公開し、地域検索にもヒットする点は良心的です。
そして、こだわり条件(「離職率5%以下」「相続業務イチオシ求人」「働くママ在籍」など)が33項目もあるのは大きな特徴です。
自分の希望地域等で検索して、めぼしい求人・これまでに見覚えのない求人がある場合にはヒュープロに登録するとよいかもしれません。

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非公開求人でも、見慣れてくるとキーワードでどこの事務所か見当がつくようになり、事務所名が分からない場合でも既視感の有無で自分にとって未知のものかどうか判別できるときがあります。

ヒュープロでは、マイナビ税理士同様、求職者担当のエージェントさんと税理士事務所担当のエージェントさんがいます。
私がヒュープロでお世話になったときは「税理士登録者・週3日で短時間勤務」という条件での転職でしたが、書類はいくつか通過するものの面接で上手くいかないことが続き、転職活動に苦戦していました。

そこで「これは放っておいてはマズそうだ」と焦ったのでしょうか、税理士事務所担当のエージェントさんが、次に受ける税理士事務所の面接前日に、急遽、面接指導をしてくれることに。

電話での面接対策では、

・そこの事務所では小論文的な筆記試験があること

・所長はどんな人か

・急募求人なのか、「いい人がいれば」というスタンスなのか

・退職理由はどういう受け答えをすればよいか

などを指導・情報共有してもらいました。

小論文的な筆記試験、と言われたら、税務知識ではなくポリシーというか人間性や目指す税理士像を聞かれるのだな、と見当がつきますので、事前に教えてもらっていて助かりました。

求人案件を取り扱うにあたって、実際に税理士事務所に訪問して話を聞いているというのはポイントが高いです。

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なお、そのエージェントさんには
「条件面はこちらが後から交渉しますか、とにかく内定を取れるような面接をしてきてください。」
とも言われました(^_^;)

さて、結果は。
その面接指導の甲斐があって、翌日受けた事務所で内定をいただき、無事に転職することができました。
転職活動が長くなっていたので、ホッとしました。

後日、その事務所の先輩に聞いたところによると、その税理士事務所担当のエージェントさんが私の面接後にグイグイ私をプッシュする電話を所長に掛けてくれていたそうです。

私の働き方=想定年収からすると人材紹介料(ヒュープロの売上)はフルタイム正社員枠よりもずいぶん安価なはずでしたが、それでも手を抜かずにプッシュしてくれていたのは嬉しかったです。

ヒュープロは全国展開をしていますが、都道府県別に見ると
・関東(東京・埼玉・神奈川・千葉)
・関西(大阪・京都・兵庫)
・福岡
が特に求人件数の多い地域のようです。
求人の募集内容は事務所情報の詳細を除いて会員登録しなくても見られますので、希望条件に合うものがあるか求人検索をしてみるのもよいかと思います。
トップ画面では職種の絞り込みのみの場合がありますが、一度それで検索をした検索結果画面にある「検索条件を変更する」のボタンを押すと勤務地の絞り込みと一緒に出てくる「こだわり条件」での絞り込みは使えますよ。

ヒュープロでの求人案件が少なめの道・県での転職をお考えの方は、次にご紹介するリクナビネクストで、地域密着型の転職エージェントから声が掛かるのを待つのも良いかもしれません。

リクナビNEXTに登録している転職エージェント

リクナビNEXTは会計業界専門の転職エージェントではありません。
しかし、リクナビNEXTに登録してオファーを受け取るようにしておくと、中小規模の転職エージェント会社が声をかけてくることがあります。中小規模といっても、それが逆に地域密着型という強みを持っている場合があります。
私も以前、リクナビNEXTからのご縁で会計業界専門の転職エージェントさんにお世話になったことがあります。
また、規模の小さい転職エージェント会社は紹介料の率が低いことがあり、安く済むので税理士事務所に喜ばれます。
なお、リクナビNEXTに登録していると、税理士事務所が直接オファーしてくることもあります。氏名や生年月日などの個人情報は非公開ですが、転職活動していることがバレるかもと心配であれば、現在の勤務先を社名で「レジュメ公開ブロック」の設定をしておけば大丈夫です。

あまり急いでおらず「いいところがあれば」くらいの気持ちの人、他の転職エージェントには希望地域の求人案件が少ない人、にオススメです。

人材ドラフト

ドラフトとあるように、税理士事務所が月額料金を払って直接求職者にスカウトする機会を得ているサイトです。
しかし、同時に転職エージェントによる紹介も行っていて、その中には非公開求人もあります。
非公開求人には、過去に掲載をしていた事務所が含まれています。

税理士事務所の情報は、登録・ログインしなくても閲覧することができます。税理士事務所の写真は、人材ドラフトのスタッフさんが実際に事務所に足を運んで撮ったものです。この写真は雰囲気を知る貴重なヒントです。事務所写真を掲載していない転職サイトも多いです。

所長やスタッフのメッセージが載っているのも参考になります。当然、「良いこと」しか書いていませんが、この時点で違和感を感じたら応募しないほうがいい事務所ということです。

私がずっと登録したままにしていると、定期的に「気になる」を送ってくださる事務所がいくつかあります。人の入れ替わりが激しいのかなー、と思ってスルーしています。
おかげで、「ここはブラックっぽいな」という事務所の見当がつきます。
もしかしたら事業拡大につき増員、なのかもしれませんが、それならそう書いていそうなものです。(事業拡大につき、と言っていて、単なる人員不足ということもありますので、ご注意を。)

すぐに転職したいわけではないけれども、とりあえず情報収集をしておきたい、という人にオススメです。
税理士事務所から直接声がかかってくることもあるので、そちらのルートからのご縁があるかもしれませんね。

シニアジョブ

名前の通り登録者の年齢層が高いです。求職者の経歴などをまとめたものを、個人情報を伏せた状態で税理士事務所へメールで案内しています。
登録は40歳前後でも可能ですが、50代以上が多く、定年退職後の国税OBも多数登録しています。

そういう状況なので、届いたメールを見てアラフォーだとかなり若いと感じ、「おぉっ!」と目を引きます。

フルタイム勤務ではない人でも登録可能です。

というわけで、40代以上の人・今すぐにフルタイム勤務は難しい人にオススメです。

まとめ

一口に会計業界専門の転職エージェントといっても、規模もカラーも様々です。
更に言えば、同じ転職エージェントの会社でも、担当となった人によって印象がかなり違ってくることもあるでしょう。
この記事を参考に登録してみて、なんだか担当者と馬が合わないなと思ったら、別の会社に登録するのもアリだと思います。
転職エージェントを利用するメリット・デメリットについては、

転職エージェントを利用するメリット・デメリット~こんな人は転職エージェントを利用しよう~
業界専門の転職エージェントの会社を利用するメリット・デメリットを、実体験を交えてご紹介しています。

をご参考になさってください。
よいご縁があるといいですね。

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