こんにちは。8chunmama(はっちゅんママ)です。
「税理士試験も終わったし、次の繁忙期が本格的に始まるまでに今の事務所から脱出したい!」
8月半ばから12月あたりまで、そういう気持ちになる人も少なくないのではないでしょうか?
繁忙期ではない時期は比較的自由な時間が確保できる、という人は、
ハローワークの求人を
「ハローワークインターネットサービス」の求人検索
で注視したり、
日税連が運営している
「税理士情報検索サイト」
で希望勤務エリアの事務所をリストアップして、片っ端からホームページの求人情報を見ていったりして、
コツコツ転職活動ができそうですね。
でも、もしかすると「そういう時間がないから転職したいんだよ!」という人の方が多数派かもしれません。
そういう人は転職エージェントさんにサポートしてもらいながら転職活動をするのが転職への近道なのですが、転職エージェント会社を利用する際に
「同時に2つ登録するのってどうなんだろう?」
と思ったことはありませんか?
エージェントが増えたほうが、可能性が高まる?
競って必死に転職先を探してくれそう?
今回は、複数の転職エージェント会社に同時登録したことのある私が、その疑問にズバリお答えします。
いきなり「結論」と、その理由
- 2つ以上の転職エージェントに同時登録して、良いことはほぼない
はい、以上。
同時に登録した時、ろくなことはありませんでした。
- 理由①
スケジュール管理がややこしくなる。
複数のエージェントさんが面接のアポを取り付けてくれても、バラバラに取り付けられては自分で調整をせねばならず、何のための転職エージェントか分からなくなってしまいます。
転職エージェントを1社に絞っていれば、自分の空き時間を渡しておけばうまく複数の事務所の面接日時の調整をしてくれるでしょう。
また、内定を出すタイミングを早めてもらったり、内定承諾の期限を少し後ろにずらしてもらったり、という、自分で面接先に交渉しにくいことをお願いしてもらうのも転職サービスの一つです。
しかし、それにあたって、その調整する2件以上の面接先がすべて自社(転職エージェント会社)からの紹介ならば喜んで調整してくれるでしょうが、ライバルのエージェントが紹介している事務所との調整をしたいか、というと、そりゃあ仕事なので調整してくれるでしょうが、普通は良い気がしませんよね。
面接のアポと内定承諾の返事の調整は、転職エージェントが1社のほうが楽なのです。
- 理由②
転職エージェントを2社にしても、応募先は単純に2倍にはならない。
私自身、3~4回の転職で複数社の利用をしましたが、同じエリアで転職活動をすると、この事務所はどうですかと聞かれても
「ああ、そこは応募したことがあります。
(こちらから辞退しました。/不採用でした。)」
というのは出てきます。
自分の希望勤務地エリアをこの5年間以上注視してきましたが、大体どこの転職サイトも事務所名非公開求人を含め、同じ登録案件を掲載しています。
転職エージェントに登録をしていない事務所にも営業をかけて開拓するのも仕事なので、そこはエージェント会社や企業担当者の熱量にかかってきますが、それは会社によるのか、担当によるのか、未知数な部分ではあります。
そういう意味では、ヒュープロの担当さんは、私が聞いたことのない事務所の案件を持っていたのはポイントが高かったなと思います。
転職エージェントのA社が開拓しきれていない事務所の案件を転職エージェントのB社が持っている、ということはありますが、同時にA社とB社を利用するほどハッキリとした棲み分けはされていません。
他のデメリットを上回るほどの案件数増加のメリットはないかなと思います。
もし例外があるとすれば、税理士事務所メインの転職エージェント(ヒュープロ、マイナビ税理士
ただし、それは自分の目指す方向性が定まっていない、ということだと思います。
流されるままの転職活動は良くないので、税理士業界か事業会社やコンサル業界も視野に入れるのかを迷ったときは、一度MS-Japan
- 理由③
応募先の良し悪しではなく、転職エージェントの好き嫌いで判断しがち。
迷ったときに転職エージェントに相談しにくい。
転職活動中は睡眠時間を削って書類の準備や面接前の予習をすることも多く、脳が冷静な判断ができなくなって、「じゃないほう」を選んでしまう場合があります。
2以上の事務所で迷ってしまう場合、その事務所が別々の転職エージェント会社からの紹介だった場合、エージェントさんの好き嫌いで判断しがちです。
また、もし2以上事務所で迷ったとき、どちらも同じ転職エージェント会社からの紹介であれば、どちらにしようかエージェントさんに相談できますが、別々の会社からの紹介であれば、自社の紹介の事務所を推すに決まっている、と思って相談できません。
私の場合は別々のエージェント経由の2社で迷って、話を聴いてくれたほうのエージェントさんの紹介してくれた税理士事務所に決めたことがありました。
じっくり私の話を聴いてくれて、「決めるのは8chunmamaさんです。」と。
睡眠不足もあってそちらを選びましたが、1~2年後に後悔することになります。
複数の転職エージェント会社が、同じ事務所でほぼ同時に紹介をしたとき、既にA社からの紹介で面接を受けたのに、より紹介料の安い転職エージェントからの紹介だということにするため、2回面接をすることになる(かも)。
これは私の実体験です。
結局不採用になったので、時間を返してほしかったです。
付き合いの長いエージェント会社からの紹介にするため、と面接先の事務所は言っていましたが、おそらく紹介手数料の金額の違いだろう、というのが私の推測です。
面接の事実がないのに紹介したことにするのは転職エージェント業界のルール的にアウトなようでした。
こういうケースは稀かもしれませんが、A社で甲事務所に応募しました、とB社に報告するのも面倒ですし、求職者の知らないところで個人情報を伏せた状態で税理士事務所に紹介していることはよくあるので、そんなところまで求職者はコントロールできません。
複数登録すると、こういう面倒なことになるのです。
とるべき行動は?
- まずはどこか1つの転職エージェントに登録してみる
エージェントさんのサポートを受けながら転職する、ということを決めたいのなら、まずは1社だけ登録してみましょう。
案件数の多さで言えば、ヒュープロかマイナビ税理士【※マイナビのプロモーションを含みます。】が無難です。
前回登録した会社との相性があまり良くなかったな、というのであれば、別の会社に登録してみましょう。
どこの転職エージェント会社も、ハズレのエージェントさんがいないとは言い切れません。
人間同士の相性がありますので、Aさんは良いエージェントさんと感じても、Bさんはそう思わない、ということもあるでしょう。
そして、前回の担当さんがたまたま「自分にとってはハズレ」で、今その担当さんはもう退職している、ということもあるあるです。
だから、前回がそうであっても、既にデータを登録している会社に次の転職でもお世話になるということもアリです。
ただ、人間、トラウマがあると気が進まないものです。
また、もしそのハズレの担当さんが今もその会社に残っていることがネット等で分かったとか、今もいるかどうかは分からないけど「もし〇〇さんがいても担当を外してください。」とその転職エージェント会社に言うなんて無理だと言う人は、次の転職の時は会社を変えてみたほうがいいかなと思います。
- 馬が合わないな、と思ったら、他の転職エージェントに切り替える
もし1つ目の転職エージェントさんと相性が悪ければ、上手に言ってお断りしましょう。
お断りの仕方としては
「今回は転職を見送ることにしました。」
「知人から誘われたので、そこでお世話になることになりました。」
あたりが、相手を傷付けません。
残念がられるでしょうが、先方も次々と案件をこなしていかないといけませんので、あまりしつこくは言ってこないでしょう。
電話ではなく、メールで丁寧にお断りしましょう。
電話だと結構粘られて、たとえそれが1分間のことでも疲れます。
そして、きちんとお断りできたら、改めて別の転職エージェント会社に登録しましょう。
ただ、個人情報の入力や面談(電話・オンラインを含む)をもう一度することになるのですが。。。
各会計業界専門の転職エージェントの特徴については、こちらの記事を参考になさってください。
それも面倒であれば・・・
- 自分に合った転職エージェントを考えるのも探すのも面倒だ、という人に
過去に転職エージェントを利用したけど良い思い出がない人も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
「なんか感じ悪かったなー。」
とか、
「自分に合う事務所をちゃんと探してくれなかったなー。」
とか、
「紹介されて入ったのに、全然いい事務所じゃなかったなー。」
とか。
「結局自分の希望エリアの求人案件をあんまり持ってないじゃないか!」
と思ってしまったこともあるかもしれません。
で、転職エージェントを替えたら替えたで、またイチから面談のやり直し。
「ああ、転職するのも面倒くさい。」
分かります!、その気持ち。
そういうことが私にもありました。
ところが、最近は、なんと転職エージェントまでマッチングしてくれる会社があるそうで。
【広告】
転職エージェントナビ
分かるわ~、合わないエージェントさんとのやりとり、ホンマしんどい。
よくできています、このキャッチコピー。
同じ転職エージェント会社でも、「前に担当してくれた人は良い人だったのに、今回の後任の人は何か合わないんだよなー。」という人が私の実体験でもあります。
その新しい担当さんとの連絡はフェードアウトしました。
中には、
転職エージェントさんと馬が合わず自分も乗り気ではなくなってしまい、連絡がフェードアウトして、結果的に転職自体が延期になってそのまま繁忙期に突入してしまった、
なんていう人もいるので、エージェントさんとの相性は本当に大切です。
かと言って、私が上記でお伝えしたメールでお断り作戦のように、合わないエージェントさんをパシッと切り替えられるかというと、そういう人ばかりではありません。
そして、「早く転職したいからエージェント選びに失敗していられない!」という人もいるでしょう。
「なら、最初から転職エージェントさんと自分の間に入ってくれる人がいればいいじゃん!」
・・・なるほど、いいところに目を付けたビジネスです。
転職が売り手市場だということは、人材紹介業も転職者の取り合いなので、こういう「エージェントのエージェント」のような機能を果たすビジネスが成り立つわけですね。
会計業界に特化していない転職エージェントにもあなたの存在が目に留まるので、経理やコンサルタント業など、選択肢を幅広く持つことができるかもしれません。
そして、応募書類の添削や面接対策など、あったら嬉しいサービスももちろん備わっています。
「あのエージェントさん、ちょっと無理なんで替えてください。」
という要望も聞いてくれるでしょうし、
例えば事前に
「年上の人からアドバイスをもらいたいです」
「イケイケの人は無理です」
「早口の人は無理です」
ということも言っておけるでしょう。
「もう税理士業界をやめようかなと思っているけど、そういうところの相談からしてほしい」
という気持ちなのであれば、この
転職エージェントナビ
会計業界専門の転職エージェントには、業界を変えたいという相談はできませんからね。
転職エージェント会社はオープン参加ではなく当然ながら提携先のみとなっていますが、その数は全国100社以上。
もし地方の小さな転職エージェント会社が登録していれば、大手の網羅できていないエリアの案件を持っているかもしれません。
求職者に紹介できる案件を持っている転職エージェント会社のみが手を挙げてくれるでしょうから、適当にあしらわれて終わり、ということはないでしょう。
自分ひとりで転職エージェント難民になってしまう前に、
転職エージェントナビ
まとめ
今回は、2つ以上の転職エージェントに同時登録するのはアリかということについて、実体験をもとに解説しました。
結論は
「ナシ。
時間差で複数利用するのはアリ。」
です。
私は今のところ転職の予定がなく、
転職エージェントナビ
会計業界の転職案件が手薄だなー、と感じられたら、それをみなさんに共有しないといけませんので。
皆さんの転職活動の成功をお祈りしています!