税理士事務所の面接対策② 一歩踏み込んだ具体例13選 転職サイトが教えてくれない質問も紹介

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8chunmama

こんにちは。8chunmama(はっちゅんママ)です。

会計事務所や税理士法人の採用面接では、どのような質問がされるのでしょうか?前回の「王道の質問」に引き続き、今回は、実際に私や知人が受けた「転職サイトにも載っていない質問」を中心に、一歩踏み込んだ具体的な質問をご紹介します。また、パート職員枠向けの質問も併せてご紹介しています。

目次

採用面接での具体的質問 前職・転職についての質問 5つ

過去の担当先についての質問

前職で税務監査の担当をしていた人に対しては、担当先の数、法人・個人の別、業種、年商、資本金の額を聞かれることがあります。社名や所在地を聞かなければ、守秘義務違反を誘導していないということなのでしょう。
目の前の業務をこなすことに必死で担当先数を改めて数えたことがない人は、会社の数と年商(売上高)を確認しておきましょう。売上については、代表的な数社について、数億、5億超、数十億、数千万などアバウトな表現でよいです。資本金は、中でも数億円単位のものを任されていればアピールポイントになります。
複数人のチームで担当した大きな規模の法人についても、その旨を添えれば担当先としてアピールしてよいでしょう。

現在の勤務先や前職の評判について

面接先の事務所が現職・前職と同じ支部の場合、直接的・間接的に事務所や所長について知っていることがあります。直接的知り合いでない場合、事務所や所内の税理士の悪い噂の真偽を問われるような質問をされることがありますが、決して乗っかってはいけません。もし言い当てられていても、とぼけたり笑ってごまかしたりして、「お世話になったので」「事務所に不満があるわけではないので」など、それ以上の質問をやめてもらう方向へ持っていきましょう。
それでもなお執拗に誘導的な質問をされるようであれば、応募者の口の堅さを試しているというよりは、単なる興味本位で応募者に(元)勤務先の悪口を言わせたいだけと思われます。その場合には、その面接先の事務所の社風や面接官の人間性について、よく検討したほうがよいかもしれません。

(転職理由の回答を受けて)仕事の好き嫌いを言っていないか

転職理由の答え方に失敗すると聞かれます。Σ ( ̄ロ ̄lll)

(転職理由の回答を受けて)前職の不満について解決しようと努力したか

同上です。この質問を聞かれる前に、前職で自分は十分に努力したということを具体的な事柄とともに伝えなければいけません。

転職先を選ぶ際に重視する点

やりがい・給与・立地・事務所の取り扱い業務(ワンストップ型・特化型など)・残業の多寡・自分が携われる業務・雰囲気・福利厚生など、何を重視して転職先を選ぶかという質問です。
この質問をする事務所はそれほど多くありませんが、価値観や人柄が表れる質問ですので、一度自分で整理しておきましょう。応募先の選定や志望動機を考える際にも役立ちます。
また、人間関係を重視すると答えると、「では前職で雰囲気が良くなかったのか?」と聞かれるなど、自分の答えから更に深掘りをされるという認識でいましょう。アドリブが苦手な人は、自分の重視するポイントに合わせた、深掘りされたときの想定問答を用意しておくことをおすすめします。

採用面接での具体的質問 能力についての質問 5つ

この事務所にどう貢献できるか

自分の知識・経験その他の長所を棚卸し、答えられるようにしておきましょう。

「消費税は分かりますか?」

パート・アルバイト枠や第二新卒、異業種からの転職希望者の採用面接聞かれます。この質問の場合、消費税法すべての熟知ではなく、会計記帳で必要な、基本的な税区分(課税・非課税・対象外)や簡易課税の業種区分が分かっているか、という意味であることがほとんどです。
消費税の分かる・分からないは、採否のほか時給や月給に影響することがあります。嘘は容易に露呈しますが、謙虚すぎるのも損をします。上記の基本的税区分等が分かっている人は是非アピールしてください。
なお、この質問を口頭で聞かれるほか、筆記試験がある場合には消費税について出題し、力量を測る場合もあります。

「年末調整はできますか?」

こちらも、業界の経験の浅い人やパート・アルバイト枠で聞かれる質問です。2~3年くらい経験しないと定着しない業務ですので、業務経験者は評価されます。ただし、ブランクがある場合は改正項目が多い作業のため、知識の更新が不可欠です。基本的処理は理解していること、改正項目については本などを読んで勉強するつもりであることを伝え、実際に努力しましょう。

「入力はできますか?」

会計ソフトの入力について、入力担当のほか、入力・監査・申告(原案)のすべてを一人でする場合も聞かれる質問です。経験のある会計ソフトのメーカーは職務経歴書に記載しておきましょう。
また、能力面のほか、その事務所が分業制ではない(=「担当は持ってもらうけれども、担当先のデータ入力も全部自分で作業してもらいますよ」)という、その事務所での仕事内容の確認という場合もあります。

「誰とでも仲良くできますか?」

和を乱す人は、いくら能力があっても採用したいとは思ってもらえません。「いいえ」と答える人はいないことは先方も重々承知の上での質問です。
面接官はあなたの反応をよく観察していますので、過去に何かあった人はそれが頭をよぎってもリアクションに出ないように気を付けましょう。

採用面接での具体的質問 家族に関係する質問 4つ

配偶者の転勤の可能性

既婚女性が聞かれる質問です。配偶者の転勤という不可抗力に伴う退職はある程度予測可能であるため、事務所としても事前に確認しておきたいところなのでしょう。

泊まりがけの出張に対応できるか

遠方の顧問先を持つ事務所などで、お子さんがいる女性が聞かれうる質問です。新型コロナの影響で面談はオンライン会議で済ませることもありますが、税務調査の立会は現地で行うのが原則、相続や事業承継などでも現地に赴くことがあるからです。出張の頻度が低い事務所では出張の可否が採否に直接関係あるとは限らず、担当先の割り振りの参考のために聞いている場合もあります。もし出張できないときは正直に、いつ頃(子どもが〇歳になるくらい)までは難しい、等と答えましょう。

子どもの受験予定

お子さんを持つ女性職員の退職理由(あるいは大義名分)の一つであるのため、警戒されて聞かれることもあります。予定は変わることもありますが、現段階での予定を答えましょう。

子どもの長期休暇期間の出勤について

幼いお子さんがいるパート勤務希望の人は、夏休み・冬休み等の出勤の可否について聞かれます。幼稚園の場合の夏休みの預かり保育の有無、学童保育が夏休みに開いているか、留守番をさせるのか、ということです。
面接官がお子さんのいない男性の場合、学童保育についての知識はゼロだと思って丁寧に答えましょう。また、面接官が子育て経験のある女性でも、性格・年代・子どもの人数によって留守番等の子育てに対する価値観が異なることもあります。
面接官がどのような人であっても暗黙の了解はないものと思って、学級閉鎖・出席停止(園児や児童本人がインフルエンザ等の感染症にかかったとき)・気象警報発令時を含めて、先方の理解を得られる出勤可能状況かをこちらから確認しておきましょう。警報発令の頻度は20~30年前と比べて格段に上がっていますので、入社前に理解を得ていた方がよいでしょう。

まとめ

以上、税理士事務所の採用面接で聞かれる質問のうち、転職サイトでは教えてくれないようなものを中心に、一歩踏み込んだ質問を13件ご紹介しました。
これはと思うような質問の追加情報が入りましたら、随時更新する予定です。
面接官からのどんな質問に対しても臨機応変に答えられるのが理想です。とはいえ、緊張していたり不意を突かれたりすると頭がまっ白になることもあるのが人間。ある程度の準備はしておきたいのが応募者側の本音だと思います。
この記事が皆さんの転職活動に少しでも役立てば幸いです。

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