こんにちは。8chunmama(はっちゅんママ)です。
会計事務所・税理士法人の採用面接ではどのような質問をされるのでしょうか?
まず今回は王道の質問をご紹介します。
面接で聞かれる王道の質問 一般的質問 9つ
簡単な自己紹介、経歴
職務経歴書を出していても、この質問をされることがあります。このページでご紹介する質問では聞かれないことを自らアピールするチャンスでもありますが、あまり長くならないよう、コンパクトにまとめておきましょう。長くても30秒程度(CM2本分)で十分です。
転職理由、退職理由、ブランクがある場合には復帰理由
新卒採用でなければ、これは必ず聞かれます。出産・育児のための退職は理解を示してもらえますが、それ以外の退職は答えたことに対して深く質問されます。退職した事務所の悪口にならないよう、周到に練って準備しておきましょう。
その事務所へ応募した志望動機
他の事務所ではなく、なぜそこの事務所なのかを問われます。間違っても、「転職エージェントさんに受けるよう言われたからです。」などと言ってはいけません。
これまでの失敗、苦労体験、克服方法について
この質問は事前に作りこんでいないと模範解答は難しいため、きちんと準備しておきましょう。
入社後の目標
具体的イメージを描いて目標を持っている人のほうが評価されます。
残業できるか
入社後、残業があることについての覚悟を聞かれます。
ブランクについて
出産・育児以外の理由で職歴にブランクがある人については、詳しく聞かれます。勉強に専念していたのであれば、「勉強に集中し短期間で合格するため」など、戦略的ブランクであることをアピールしましょう。なお、税理士事務所等のアルバイト経験は履歴書にも記載しておきましょう。
転勤に対応できるか
支店を持っている税理士法人では聞かれることがあります。
結婚・出産の予定、その後も継続して勤務する意志の有無
時代遅れのタブーな質問ですが、まだ聞いてくる事務所もあるかと思います。そんな質問してくるところに勤めたくない、と判断するのもアリかもしれません。
面接で聞かれる王道の質問 税理士事務所特有の質問 9つ
税理士試験の状況、各科目の合格年、科目の選択理由
合格済みの科目のほか、試験後~合格発表前の期間の採用面接では、その年の試験の手ごたえも聞かれます。官報合格済みで履歴書で各科目の合格年を省略している場合にも具体的に合格過程を聞かれますので、官報合格者は履歴書の備考欄か職務経歴書の資格欄に記載しておきましょう。
科目の選択理由は、受かりやすさそのものを正直に答えてはいけません。年齢を考えて早期合格を優先したが他の科目も勉強するつもりである(勉強している)ならば、マイナス評価にはなりません。合格はしていなくても勉強経験のある科目はアピールしてもよいでしょう。
なぜ税理士を目指しているのか、なぜ税理士になったのか
税理士試験の勉強中・合格済みの人に対して聞かれます。自分の答えをまとめておきましょう。法学部・経済学部・経営学部以外の人が目指している場合や異業種の経験がある場合、必ず聞かれる質問です。
どんな税理士になりたいか
こちらも税理士試験の勉強中・合格済みの人に対して聞かれます。急に言われると頭が真っ白になることもありますので、準備しておきましょう。面接先に合わせたものではなく、自分の中で一本筋の通った税理士像を話すほうが良いです。税理士登録の際にも聞かれる質問です。
独立の願望の有無
税理士志望の人は、税理士登録後に独立したいという気持ちがあるかを聞かれることがあります。
独立願望があると短期間での退職を警戒されることもあります。しかし、独立志向ではないと答えると、意欲的でないと捉える事務所もあり、最適解は事務所によって異なります。
嘘を言ってミスマッチな就職・転職をするとお互いに不幸ですので、現段階での自分の気持ちをポジティブな理由とともに面接官に伝えましょう。
大学院に通って科目免除を受けようと思った理由
該当者にのみ質問されます。この質問をされたからと言って、官報合格至上主義の事務所とは限りません。実務経験や資質を重視し、大学院に通ってでも税理士になりたいという熱い思いを評価する事務所はあります。ポジティブな理由を答えられるよう準備しておきましょう。
受験指導校への通学について
税理士試験受験中の人は、残業との兼ね合いもあり、聞かれることがあります。通常授業はWeb受講、直前期は通学、という人はその旨を伝えておきましょう。
仕事内容を把握しているか
税理士事務所の仕事内容を知っているか、業界未経験者に聞かれることがあります。イメージと違っていたという理由での退職がよくあるからです。ネットで調べたり周囲の人に聞いたりして、情報を収集してから応募・面接に臨みましょう。
外部の人とのやり取りがあるが、大丈夫か
新卒や税理士事務所未経験で担当者になる予定の人には確認のため聞かれることがあるようです。
車の運転はできるか
他業種でも聞かれることはありますが、経理職ではあまり受けない質問です。担当先には車でしか訪問できない会社・個人宅は郊外では多くあります。来所型の面談である顧客もあるので「運転できれば尚可」という場合もありますが、その一方で、パート職員であっても資料回収のため車の運転ができてほしい事務所はあります。
ペーパードライバーで、これから運転するのだという人はその旨を伝えればよいですが、普通免許は持っていてもペーパードライバーであり、これから運転を頑張るつもりもない人は、「トラウマがあって運転できない」と正直に答えたほうがお互いのためです。
面接で聞かれる王道の質問 シメに入ったときの質問 4つ
いつから出勤できるか
採用フラグの質問のようですが、社交辞令として聞かれることもあります。
希望年収、希望時給
年収分布が前職とあまり変わらない事務所であれば、できれば現状維持はしたい旨であれば、採否判断の大きな支障にはならないでしょう。他の職員とのバランスの問題があることを理解していることは伝えましょう。また、年収よりも勉強時間の確保や家庭を優先したい意向があればその旨も伝え、条件面接で摺り合わせしたほうがよいでしょう。
交通費はいくらかかるか
住所でおおよその検討がつくはずですが、採用時に具体的金額を聞かれることがあります。特に最寄り駅が複数あり、バス発着の有無や治安、保育園・学童保育の立地などで自分にとって合理的な駅が最安ルートでないときは事前に調べておきましょう。
他社の選考状況
他にも税理士事務所の採用選考を受けているか、何次選考まで進んでいるか、を聞かれます。事務所名は伏せつつも、面接や結果通知予定などは正直に答えて大丈夫です。採用の意向が強い場合、他社に先んじて内定を出せるよう採否の決断を早めてくれることがあります。滑り止めの位置づけである事務所について採否の通知が遅い方がありがたいこともあるので、駆け引きが必要になるかもしれません。
まとめ
以上、税理士事務所の採用面接で聞かれる王道の質問を22件ご紹介しました。
日頃の業務、試験勉強、家事などで睡眠もままならない人ほど転職を考えているかと思います。しかし、一度どこかで時間をとって上記質問に対する回答を作りこんでおき、ご自身の魅力が面接官に存分に伝わるように準備して面接に臨んでください。