おすすめの本⑤ 税務調査編(初心者向け&相続)

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8chunmama

こんにちは。8chunmama(はっちゅんママ)です。

今回は税務調査について説明している本のうち、初心者向けの入門書と相続税の調査対策の本を計3冊ご紹介します。

目次

『おしえて、ミサコ先生!税務調査があるんです』

あいわ税理士法人・編『おしえて、ミサコ先生!税務調査があるんです』中央経済社

こちらは初めて税務調査を受けることになった事業者向けに書かれているスタイルの本です。

前半の「知識編」では、税務調査に関する基礎知識や初心者・事業者が疑問に思いそうなことを解説しています。

後半の「実践編」では、調査官目線でのストーリー仕立てになっていて、調査2週間前から調査終了までの流れを紹介しています。

税務調査がどういうものか全く想像できない、というときに、だいたいのイメージを持つのに役立つ1冊です。

『脱税調査官・極秘メモ』

大村大次郎・著『脱税調査官・極秘メモ』あっぷる出版社

こちらも税務調査を受けることになった事業者向けに書かれているスタイルの本です。
どちらかというと、少し後ろめたいことがある事業者が読むような印象を受けます。(※個人の感想です。)

著者は国税調査官出身で、大村大次郎(おおむらおおじろう)というのはペンネームだということです。(Wikipediaより)

O村O次郎、でイニシャルってこと??

それはさておき。

調査官目線での税務調査のあれこれが書かれています。

税理士事務所に勤務していては見ることができない、調査官の調査当日以外の動きも書かれています。

『税務調査があるんです』よりも、より実践的な内容で、調査当日の想定問答を作って練習するのに役立ちます。また、調査対応以前の、会計処理・税務監査での関与先指導などに役立つことも書かれています。

この本に書かれていることを頭に入れられれば、
「調査ってどんなこと聞かれる(見られる)の?」
という関与先からの質問に答えられるようになるでしょう。

『税務調査があるんです』と2冊読むと、だいたいの税務調査のイメージが掴めるように思います。

『相続税の税務調査を完璧に切り抜ける方法[改訂二版]』

服部 誠・著『相続税の税務調査を完璧に切り抜ける方法[改訂二版]』幻冬舎

著者は税理士法人の代表で、国税調査官出身ではありません。
ですので、税理士目線での本になっています。
「完璧に切り抜ける、ってどんなことを書いているんだろう?」と思ったら、至極真っ当なことが書いてありました。調査で言いくるめる方法・はぐらかす方法にも取れるタイトル。本のタイトルって大事だなと思います。

相続税の税務調査の概要のほか、相続税申告にあたって財産の漏れがないようにする方法、名義預金にならないようにする方法、なども紹介されています。
調査が来ると分かってから読む本というよりは、相続税申告の段階や相続対策を考えるときに読んでおきたい内容です。

まとめ

税務調査の立会は税理士試験の出題範囲外で、それなのに税理士の独占業務、という、なんとも矛盾した仕組みです。
色々な分野の研修が増えた税理士会でも、税務調査のポイントとなる税務判断については研修がありますが、調査対応そのものについての研修はありません。
元国税調査官などが開催している有料のセミナーに、調査対応に自信がない税理士ためのものもありますが、所長税理士向けだったりします。
担当者は、本からの知識と、周囲の先輩からの話、そして自分が税理士と一緒に税務調査で立ち会ったときの経験則とを蓄積していき、それらを活かして将来税理士になってから対応することになるでしょう。
しかし、担当を持つまではあまり税務調査の立会の機会がない事務所がほとんどです。
迂闊に余計なことを話してしまうリスクが上がるから、などが理由かもしれません。
今回ご紹介した3冊で、だいたいの税務調査の流れのイメージがつくと思いますので、まだ税務調査に立ち会う機会のない方はぜひ参考になさってください。
税務調査のより深い論点などが書いてある経験者向けの本は、また別途ご紹介できたらと思います。

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