本試験前最後の土日の過ごし方

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8chunmama

こんにちは。8chunmama(はっちゅんママ)です。

今回は税理士試験本試験前最後の土日の過ごし方をご紹介します。
しよう、しよう、と思っていても、したいことがありすぎて着々と実行できないことがあってはいけません。
やり残しのないように、ToDoリストのようにご活用ください。
なお、すべてを実行するには時間的に矛盾するような項目もありますので、ご自身に合うものを見つけてくださいね。

目次

当日に向けて

  • 試験会場までのアクセス・ダイヤ、大学等の広い会場内の地図の確認
    当日の朝にスマホで確認すればいいと思っていませんか?
    事前に確認しておいたほうがいいですよ。
  • 週間天気予報の確認
    晴れ予報になっていても、急な雷雨の可能性も忘れずに。
    最近は男性用の日傘も広まってきていますので、素直に道具に頼って、少しでも快適な状態で試験会場に辿り着いてください。
    晴雨兼用ならゲリラ豪雨対策にもなります。
  • 「当面の」食料と「当日の」飲料の買い出し
    勉強に飽きて集中力が途切れたら、買い物で気分転換をしましょう。
    週末~本試験当日までの食料品、当日の飲み物は用意しておきたいものです。
    家族の毎日の食事を用意しなければならない人は、冷凍・チルドなど手軽に用意できるおかずを確保しておきたいですね。
  • 試験当日と同じ時刻に同じ動きをしてみる
    時間感覚のシミュレーション
    土日で当日の平日ダイヤとは違ったり、本試験会場に行くのは迷惑かつ時間の無駄だったりします。
    しかし、起床時間・移動時間・普段とは違う行動での食べ物のお腹の持ち・早起きをしたときの思考回路の覚醒時間・食後に眠くならない食べ物とその量など、シミュレーションして確認してみる価値のあることは移動時間以外にもあります。

    自習室等へ出かける人は当日の出発時刻と同じタイミングで家を出て、当日と同じ開始時刻から本試験形式の問題を1問解いてみるのも良いでしょう。
    この場合、試験会場よりも自習室が近い人は、それまでは自習室で勉強をしておくのがオススメです。

    自宅で勉強する人は、出発予定時刻までに食事や身支度も済ませ、移動時間にあたるタイミングで復習や家事をし、試験開始時刻で本試験形式の問題を1問解いてみるのです。

    持ち物に過不足がないかのシミュレーション
    持ち物リストを参考に、試験当日の持ち物を実際にカバンに詰めてみましょう。
    土曜の夜に荷物を詰めて、日曜にその中の勉強道具で勉強してみるのもよいです。
    自習室等で勉強する人は、その持ち物で実際に自習室等へ出掛けて過不足の確認をするとより良いです。
    移動中に使う勉強道具、直前まで見るもの、念のために持って行っておくもの、などをカバンのどこに入れておくのが良いか、などが見えてきます。
    また、試験会場と自習室等までに「炎天下の徒歩コース」がある人は、下着の替えを持っていって「着替えてから問題を解くと快適だ」ということも体験してみてほしいです。

    当日食べるお昼ごはんや飲み物の味のチェック
    普段慣れているものを飲食する予定の人は必要ないのですが、私は普段自作のお弁当&水筒派なので、コンビニメニューに詳しくありません。
    普段でもコスパや味を考えしまって決めるのにすごく時間がかかってしまいますし、好みの味ではなかったこともあります。

    簿・財同時受験の人や、午後イチ科目の受験で昼食を現地で取る人は、昼食が試験を受ける活力になります。
    喉の渇くおかずではないか、飲み物の後味はどうか、そもそも好みの味なのか。
    コンビニに慣れていない人には事前チェックが重要かもしれません。
    数日後に同じものを食べるはイヤだという意見もあるでしょうけれど、どの程度食べれば食べ過ぎにならず眠気も襲ってこないか、などという観点からも、シミュレーションは役立ちます。
    甘いもので疲労回復しようと思っている人は、それを予定しているタイミングで実際に食べて後味や喉の渇き方もチェックするといいですね。
    「大切な試合を控えたアスリート」の気分で、自分の体を知り、ベストな状態で試験に臨むことが大切です。

自分のコンディション調整

  • 自宅での勉強は快適な室温で
    脳は暑い部屋ではそのポテンシャルを発揮できません。
    節電・節約も大事ですが、あなたの体調と試験勉強はもっと大切です。
    エアコンや扇風機で快適な状態を作って、勉強をはかどらせましょう。
  • 「睡眠負債」の返済と睡眠リズムの改善
    普段、仕事や勉強で遅くまで起きている人は、最後の土日を使って寝不足の解消と早起きの生活へのシフトを図りましょう。
    寝不足状態で勉強しても、思考力は低下していますし、何も身に付きません。
    土日がお休みの人であれば、

たとえば

STEP
金曜にできるだけ早く寝る
STEP
土曜はいつもの平日の時刻に起床
STEP
どうしても眠い場合は、昼食後に15分程度の仮眠
STEP
土曜の夜はかなり早く寝る
STEP
日曜は試験当日と同じ時刻に起床

と朝型に切り替えて、その後の平日もできれば朝型生活を続けましょう。
午睡が15分で足りないという人は、本当はそのぶん土曜日に早く寝ればよいのですが、どうしてもお昼間にもっと寝たいのであれば、90分程度、昼食前か昼食後に午睡してみてはいかがでしょうか?
夕方以降に寝てしまうと夜に寝付きが悪くなりますので、夕方以降は寝ず、ストレッチ等で目を覚まして乗り越えてください。
炭水化物の多い食事は急激な眠気が襲ってくることがありますので、麺類や粉もん、ご飯類の食べ過ぎには注意しましょう。

おすすめの勉強法

一部の科目になりますが、おすすめの勉強法をご紹介します。

  • 総合計算問題を実際に解くのは1日に1問まで
    直前の直前に「本試験形式の計算問題をきっちり解く」のを繰り返しすぎるはタイムパフォーマンスが良くありません。
    「時間配分の感覚の鍛錬」と「精神の安定のためのツール」と位置付けて、難しすぎない回の問題を解くのにとどめましょう。
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TACの答練なら、直前予想答練レベルの難易度がおすすめ。

復習による知識の定着に時間をかけたほうが良いです。

  • 弱点ノートの総復習
    自分の間違ったところを集約している「弱点ノート」を作っている人は、もう一度すべて読み返しましょう。
    弱点ノートを作っていない人は、その作成に最後の土日をすべて費やすのはあまりおすすめできません。
    ノートを作ることが目的になりがちだからです。
    しかし、直前期の問題だけに絞って間違ったところ(とその正解)を書き出すのなら、総合計算問題を1日に何問も解くよりも費用対効果はあるので取り組んでも良いでしょう。
    重くなりますが、解答冊子の冊子をまとめて1冊にし、間違った箇所に付箋を貼るという方法もあります。
  • テキストを最初から直前期分まで隅々読む
    もし一度も読み返したことのない人は、ざっとでよいので目を通しましょう。
    すっかり忘れている論点を思い出せるかもしれません。
  • 過去に取り組んだ問題の解説を隅々まで読む
    テキストすべてを読み返す時間のない人は、本試験形式の問題の解説は必ず読み返しましょう。
    その問題を取り組んだ全員が、それと同じ問題が出れば答えられる機会を与えられています。
    ひねられた初見の論点が答えられないことより、皆が解ける問題の取りこぼしのほうが怖いです。
  • 【簿記論】・【財務諸表論】計算問題
    ①仕訳で復習
    簿記論・財務諸表論の計算問題は、結局は「仕訳」です。
    総合計算問題はその科目の集計をする手間と時間がもったいないですし、毎回正解できている簡単な論点まで解くロスが出てきます。
    計算問題内のそれぞれの論点で仕訳を切り、解答解説にある仕訳と合っているか確認しましょう。
    実際の解答では、残高試算表などに反映されている「元々行われた仕訳」からの修正仕訳の必要があるとしても、もうその修正処理はできるという前提で、本来の仕訳ベースで考えて構いません。
    そのぶん、より多くの論点の確認をしていくことをおすすめします。
    なお、集計するのをミスしがちな科目があるという自覚のある人は、その科目に限りT勘定で集計する練習をしても良いでしょう。

    ②苦手な個別論点は、配点の高そうなものを中心に
    例えば、簿記論の「積送品販売」の論点ができるようになったところで、配点は1か所分(と「他の問題の金額を含めた集計後の金額」の欄)の可能性が高いですし、簿財同時受験でも財務諸表論ではその論点は出題されません。
    できるに越したことはありませんが、今から克服すべきではない気がします。(※積送品販売が今年出題されても責任は負いません。)
    しかし、(自社発行の)社債の論点であれば、負債の部の社債の金額のほかに、(他の論点との集計になるとしても)他の科目でも配点がある可能性がありますし、財務諸表論でも出題の可能性はあるでしょう。
    このように、1つの論点で複数の配点がありそうなものについて復習をしましょう。
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私はよく前受収益の集計をミスしてました。

  • 【財務諸表論】理論問題
    企業会計原則や新会計基準の穴埋め問題対策の教材を使って、一度はすべて「考える」ことをしてください。
    眺めているだけでは自力で思い出すことは難しいです。
    長い時間悩むのはもったいないので、自分で1か所何秒などとリミットを決めて次に進みましょう。
    また、前年と全く同じ箇所の穴埋め問題は出ないと思われますが、同じ会計基準の別の箇所の穴埋めが出ることはあり得ます。
    前年に出た会計基準だから見なくていい、ということはありませんので、油断しないようにしましょう。
    逆に、他の人が油断して勉強していない論点で解答できた人が、合格へ一歩近づけるのです。
  • 【消費税法】計算問題
    ①総合計算問題
    課税標準の税率・税区分の分類や仕入れ税額控除の税率・区分(TAC:A~C対応、大原:課のみ非のみ・・・、など)を計算用紙(白紙)に書き出す解き方はご存知でしょうか?
    本試験で売上・仕入ともにそれを実践するのは時間のロスや転記ミスにつながるので賛否両論です。
    しかし、一度解いた問題の復習方法としては、全部解き直すよりも集計に時間を費やさず効率がいいのでオススメです。
    一通り書き出しら、その数字と解答解説を、自分の判断が正しかったか、解説を見て確認します。

    ご存知ない方のために方法を一応ざっくりお伝えしておくと

    〇課税標準は10%(7.8%)/軽8%(6.24%)(あれば旧8%(6.3%)、旧5%(4%))/輸出免税/非課税(非課税資産の輸出は丸で囲む)(有価証券の譲渡は×5%と書いておく)で区別して書き出す、返還等対価の額は各欄の右側に別記

    〇貸倒と貸倒回収の欄も作る

    〇控除対象仕入税額はいつも自分が解いている区分で分類した表にし、調整対象固定資産や棚卸資産の調整は明らかに適用があるだろうと思ったらメモしておく

    (この解き方は過去の納税義務の判定や課税売上割合の計算をしないので、見当をつけるまでになります)

    というような内容になります。

    ②「以上・超、以下・未満」の確認
    納税義務の判定などに関わってくる「以上・超、以下・未満」の箇所は確実に押さえましょう。
    落ち着いて理論の文言を思い出せば、例えば「1000万円を超えるときは」となっている規定は「超」なのですが、いざ計算問題で不等号を使って判定するときに「>」か「≧」か度忘れすることがあるかもしれません。
    もう一度、金額要件については復習をしておきましょう。

    ③特定期間の課税売上高による納税義務の判定を完全に理解する
    給与等支払額による判定もお忘れなく。

    ④届出書の効力発生・提出期限を完全に理解する
    インボイス制度で変則的になっているものも含めて押さえておきましょう。
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私の受験生時代は、時間を計って実戦形式の問題を解くときは、売上は計算用紙に書き出し、課税仕入や貸倒れ等は解答用紙に直接書き込んで解いていましたが、復習の時はこの方法で計算用紙に書いて数をこなしていました。

  • 【消費税法】理論問題
    まずは理論(特に仕入れ税額控除の規定)のタイトルをすべて挙げられるようになりましょう。
    理論の柱挙げの際、規定に漏れのないように短時間で最初からすべて思い出していく必要があるときがあります。

    消費税法は規定の数が少なく、計算順序とリンクしているので、理論のタイトルを覚えることは比較的容易ですし、計算問題にも役立ちます。(棚卸資産の調整の適用忘れがないように、など。)
    また、これらは実務でも「毎期適用されるわけではない規定」を漏らさないようにするのにも役立ちますので、是非身につけてください。
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「理論マスターの番号も覚えてください。」っていう講師の先生もいました。

  • 【法人税法】理論問題
    ①「用語の意義」系(「中小〇〇」など)は確実に押さえましょう。

    ②圧縮記帳や特別償却など、複数の類似する理論があるものの全部を覚えられていない人は、シンプルめな理論を一つ選んで確実に覚え、文章の構造を理解し、他に応用できるようにしましょう。

    ③「法人税法22条」と「法人税法22条の2」は必ず覚えましょう。
  • 【国税徴収法】
    ①国税徴収法第1条(目的)は確実に覚えましょう。

    ②日数や「~を経過した日」など、期限や日付を問われたときに必要となる規定は整理して覚えましょう。

    ③災害等があったときに関連する規定を整理しましょう。

    ④「みなす」と「ものとする」を正しく覚えましょう。
    どちらも多く使われている文言ですが、間違えれば理解できていないと思われて減点対象となります。
  • 【相続税法】計算問題
    相続税法は次から次へと相互に独立した規定や計算式を覚えていくので、ごく初期の論点はすっかり忘れているときもあります。
    もう一度、暗記教材やテキストで、「シンプルな公式」も復習をしておきましょう。
  • 【理論のある科目全般】理論が定着している人は過去問や講師の予想問題で柱挙げを
    受験指導校の各学校では、理論問題の予想を各講師が提示いることがあります。
    当たるかもしれないから解く、のではなく、自分がもれなく柱を挙げられるかどうかの確認として活用しましょう。
    (模範解答で柱を挙げていない講師の予想問題は、解くなら早目に解いて質問電話等で確認を。)

まとめ

以上、本試験前最後の土日の過ごし方を、思い出せる限り書き出してみました。

8chunmama

記事を書いていたら、受験生時代の直前期を思い出してアドレナリンが出てきました。

忙しくて土曜日が出勤という人もいるでしょうし、土日が定休ではない人もいるかもしれませんが、何かひとつでも皆さんのお役に立つヒントになれば幸いです。

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